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蜂蜜は腐らない?
はちみつを食べたことがないという人は恐らく皆無だと思います。
実は、はちみつって腐らないんです!
「えっ!そうなの?」
と思う方もいらっしゃると思います。
本当に腐らないのか?
今回説明していきます。
3300年前のはちみつが食べれる状態
1913年、考古学者のT.M.デービス博士が、エジプトの墳墓に副葬品として入っていたはちみつを発見しました。
しかも食べることが可能な状態で。
副葬品として埋められたのはなんと3300年前!
なぜ数千年もの間、食べることが可能な状態なのでしょうか?
理由は3つあります。
高い糖濃度
はちみつって、甘いですよね?
つまり糖分が入っているということです。
糖分は周りの水分を吸収する性質があります。
梅雨の時期に砂糖がカチッカチになったことってありませんか?
これは、砂糖が水分を吸収して固くなってためです。
この、水分を吸収する性質は、細菌等にも例外なく効果を発揮します。
水分を吸収されてしまうと、生物は生存できません。
はちみつの糖濃度は80%もあります。
そのため、はちみつの中に仮に細菌が入っても、死滅するため、腐らないのです。
水分が少ない
はちみつの水分含有量は20%です。
はちみつってドロッとしてますよね?
水分があるため、液体としての性質はありますが、水分量が少ないので、ドロドロなんです。
当然ですが、水分が少ないということは、生物が生きることができない環境です。
水分少ないのでカビも発生しないのです。
消毒性質がある
はちみつは弱酸性です。
そのため、生物が生存しにくい環境になっているのです。
白いつぶつぶは何?
腐らないとは言われても、はちみつの中に白いつぶつぶを見たことがある人も多いでしょう。
しかしこのつぶつぶはカビなんかではありません。
はちみつの糖分が固まっただけです。
40℃くらいのお湯につけておけば、自然となくなりますし、そもそも食べても問題ありません。
気をつけたほうがいい場合も
腐らないならいつでも誰でもはちみつを食べれる!
と思うかもしれませんが、注意が必要です。
ボツリヌス菌という、危険な菌が存在するのですが、この菌ははちみつの中に入ると死滅するわけではなく、休眠状態になるのです。
この状態で、体内に入る場合、健康な大人であれば、胃酸によってボツリヌス菌を殺すことができるのですが、乳幼児や体調が悪い方が食した場合、体調を崩す可能性があります。
そのため、腐らないから絶対大丈夫!
というわけではありません。
最後に
はちみつは結論腐りません。
しかし、だからといって蓋をあけっぱなしにして保存したりしていいというわけではないです。
ホコリ等が入って衛生的にも良くないので。
また、食べても問題ないだけであって、
味の品質は年々劣化します。
一度開封したら、早めに使うことを、美味しく味わうためにはおすすめします。