先日、『劇場版ポケットモンスターミュウツーの逆襲EVOLUTION』を見てきました。
公開は2019年7月ですが、1998年のポケモン初映画のリメイク版です。
内容としては、人間によってミュウというポケモンの強化版コピーとして作られたミュウツーが、人間に逆襲するという内容です。
映画の中で、本物のポケモンとコピーのポケモンが戦う描写があります。
このお話、見た方はわかるかと思いますが、子ども向けにしては結構重いです。
というか、子どもが理解するには結構難しいんじゃないでしょうか?
それでもポケモン劇場版シリーズで歴代最高ヒット作品です。
この作品は何を伝えたかったのか?
を考えたときに、初代映画が上映されたのは1998年です。
この一年前、1997年2月に、史上初めてクローン羊が誕生しました。
クローン羊とは、ある羊の遺伝子を使って人工的に生み出された、いわゆるコピーされて生まれた羊です。
ドリーを生み出したのはスコットランドの研究所でしたが、世界中から「倫理的にやってはいけないことだ」等と批判を浴びました。
これを機に世界中で遺伝子操作の賛否について議論がされるようになりました。
しかし、ドリー自身は何も悪いことをしたわけではないのにこの世に生まれてきました。
ドリー自身が批判される要素は一切ないのです。
ポケモン映画の製作チームは、この件を受け、生き物はこの世に生まれた瞬間から大切な命を持っているということを訴えたかったのではないのでしょうか?
本物とコピーを比べる必要はない。
なぜならコピーもこの世に生まれた瞬間、本物なのだから。
子どもにとって内容が難しいことは事実、しかし一緒に見た親世代には大きく響いた内容だったかと思います。